アメリカ暮らしを始めたばかりのあなたに、超初心者向けの生活案内をお届けします。
アメリカ生活を開始!
在留届を提出する
3カ月以上アメリカに居住する人は、大使館、総領事館に「在留届」を提出しましょう。在留届書は、大使館、総領事館で入手できます。提出は、郵送、FAX、または大使館、総領事館のウェブサイト(www.la.us.emb-japan.go.jp)からもできます。
▶在米大使館と総領事館
国際運転免許証と交通ルール
公共交通機関が少ない地域に住む場合や、州の運転免許証取得前に自動車を運転しなければならない人は、渡米前に国際運転免許証を取っておくと便利です。なお、カリフォルニア州では10日間以内に、ニューヨーク州では到着から30日以内に同州の運転免許証の取得が必要です。
運転の前に、アメリカの交通ルールや道路標識をよく理解しておきましょう。日本との大きな違いは、車は右側走行であること。車は赤信号でも基本的に右折可能なので、横断時には注意しましょう。
また歩行者は、歩行者用信号が点滅したら横断歩道を渡り始めないように。自転車は専用レーン以外では車道を走ります。
歩行中や自転車運転中も基本的には車と同じ交通ルールを守らなくてはいけません。交通ルールに違反をした場合には、歩行者も違反切符を切られることがあります。
▶運転免許の取得
レンタカーを借りる
アメリカでレンタカーを借りる際は、アメリカの運転免許証(または国際免許証)とクレジットカード(VISAやMasterなら日本のものでもOK)が必要となります。中には、日本の免許証でも受け付けてくれるレンタカー会社もあります。
借りることができるのは、一般的に21歳以上です。車種や保険の種類、保険料を含めた合計金額などを、事前にレンタカー会社に確認してから予約しましょう。
▶運転免許の取得
アメリカ生活の基礎知識
現金の引き出し方
CitibankやChase Bank、Union BankなどのATMでは、日本語案内を選べ、英語が苦手な人には便利です。
スーパーでも、会計時にレジでデビットカードを使い、キャッシュバックサービスを利用して現金を引き出すことができます。手数料はかからず、近くにATMがない時に便利です。
▶銀行を使いこなす
現金、またはクレジットカード
多額の現金を持ち歩くのは避けましょう。スーパーでの買い物からレストランでの食事に至るまで、10ドル前後の支払いでも、現金よりもクレジットカードで支払うのが一般的です。50ドルや100ドル札といった高額紙幣での支払いを拒否する店もあります。
なお、クレジットカードを使用する際は、パスポートや運転免許証などの写真付きのIDの提示を求められることがあるので、携帯しましょう。
▶アメリカのクレジットカードを手に入れる
▶クレジットスコアとクレジットヒストリー
電話のかけ方
市内電話は、市外局番以降の7桁の番号を押してかけます。市外への場合は、1+3桁の市外局番+7桁の電話番号となります。日本への国際電話は、011+81(日本の国番号)+市外局番(最初の0を取る)+電話番号です。
アメリカのトールフリー(通話無料の番号)は、日本のフリーダイヤル(0120)に当たるもの。1・800、1・855、1・866、1・877、1・888などで始まる電話番号です。公衆電話からもかけられます。
公衆電話のかけ方
受話器を取ったら、表示されている最低金額を投入してダイヤルします。市外通話やフリーダイヤルの場合は1を最初に押します。市外通話は料金も違うので、その場合は、最初に投入したコインが戻ってきた後、「50セント入れてください」など、金額を指定するメッセージが流れてくることもあります。
電話番号がアルファベットで示されていることがあり、これは、電話のプッシュボタンに示されている、それぞれの文字が、その上の数字と対応しています。
公衆電話はホテルや空港などにはありますが、街中にはそれほど多くありません。プリペイド式の携帯電話を購入するか、ソーシャル・セキュリティーナンバーがあれば新規で契約する方が便利です。
▶アメリカの携帯電話・SIMカード
知っておくと便利な電話番号
緊急電話は911。警察、救急車、消防車を呼ぶ場合、いずれもこの番号にかけます。人命に関わる緊急事態の時のみ使用してください。交換手が出たら、警察、救急車、消防車の別を告げ、電話がつながったら英語でゆっくりと話し、名前、現在どこにいるか、通りの名前や目印になる建物を伝え、状況や必要な援助の内容を説明しましょう。なお、911は公衆電話からもコインを入れずにかけられます。
電話番号案内は411。知りたい電話番号が同じエリアコード内、もしくはトールフリーであれば411だけでOK。他のエリアコードであれば、まず、1+(エリアコード)+555+1212にかけ、オペレーターに知りたい番号の市名、そしてビジネス名や人名を伝えます。
日本へ手紙・荷物を送る
日本にエアメールを送る際、宛名は日本語で書いても日本に届きます。大きめに、できれば赤字で、「JAPAN」「Air Mail」とはっきり書きましょう。荷物を送る場合は、時間がかかってもよいものは、郵便局(USPS)のFirst-Class Packageがお得です。
▶郵便局を利用する
消費税
アメリカで買い物をする場合、オレゴン州やモンタナ州などの一部の州を除き、ほとんどの州で消費税(セールスタックス)がかかりますが、購入した物によってはかからないこともあります。例えば、スーパーでは肉、魚、野菜などの生鮮食品には消費税はかかりませんが、ハンバーガーなどの加工食品にはかかります。セールスタックスは州やカウンティー(郡)、市によって税率が違います。
アメリカ生活応用編
住所の見方
アメリカの住所表記は、日本のように区域を「町」「丁」で表記するのではなく、道路を単位としています。どの道路にも名前と番号が付いています。住所表記は、道路の番号、道路名、市名、州名そして、郵便番号の順番です。ちなみに、道路の番号は道の片側(東側・北側)が奇数、もう片側(西側・南側)が偶数です。
また、道路名が「Main Street」の最初に、「South(略してS.)」と付く場合は、「North(略してN.)Main Street」とは違う場所なので注意です。
チップの払い方
税金を含まない額の15~20%が目安。現金で払う場合は、お釣りを受け取ってテーブルの上に置くか、レストランのチェックホルダーに挟みます。クレジットカード支払いの際は、伝票にチップ代を書き込んで一緒に支払います。チップを支払う必要がないのは、レストランなどでサービス料が含まれている場合やファストフード、フードコートなど。もちろんチップはサービスに対する対価。バフェなどであまりサービスを受けなかった場合や、サービスが悪いと感じた場合にはチップを少なめにしても大丈夫です。また、バーのカウンターで飲み物を注文したら、1杯1ドル程度置きましょう。
ホテルに滞在した場合も、客室係には、部屋をきれいにしてもらうたびに、1人1ドルを枕元に置きましょう。
<レストランでのチップのつけ方>
【1】注文した金額に対するチップ(税金を含む前の額の15~20%)を記入
【2】注文した金額とチップの合計額を記入
【3】サインをします。「Merchant」と書かれた方のレシートはテーブルに残し、「Customer」と書かれたレシートを自分の控えとして持ち帰ります
酒、タバコを買う
アメリカでは、アルコールは21歳以上、タバコはニューヨーク州など多くの州で18歳以上(ハワイ州に続き、カリフォルニア州は2016年から21歳以上)のみに許可されています。購入には年齢を証明するIDが必要で、購入の際に21歳未満の人が一緒だと購入できない場合もあります。また、バーやクラブでは、「18歳以上」「21歳以上」のように入店年齢制限が設けられており、IDの提示が必須。パスポートや運転免許証を持参しましょう。
タバコを吸う場所 酒を飲む場所
カリフォルニア州やニューヨーク州では、ビーチ、公園などをはじめとする公共の場所では喫煙できず、バー、レストラン、カフェの敷地内では屋内外ともに禁止されています。また、電子タバコも公共の場所での喫煙が禁止になりました。喫煙者はマナーを守って吸いましょう。
飲酒もアルコールを出す免許を持つ店と自宅、ホテルの部屋くらいで、公共の場所では飲めません。BBQができる公園などでは、飲酒が許可されているところもありますが、缶ビールを片手にビーチでリゾート気分…は法律違反。
自動車の車内に開封したアルコール飲料を置くのは、飲んでいなくても違法です。また未開封でも、後部座席やトランクなど運転手の手の届かない所に置きましょう。