日本とハワイ、2つの島国の音楽家の融合を楽しんでほしい
超人気バンド、B’zのギタリストであり、グラミー賞受賞歴を持つ松本孝弘さんと、グラミー賞受賞6回を誇るマルチミュージシャン、ダニエル・ホーさんによる音楽ユニット、Tak Matsumoto & Daniel Ho。10/10(火)、10/14(土)にロサンゼルス公演を控えるお二人に、同ユニットの音楽性やライブへの意気込みなどを伺いました。
(2017年10月16日号ライトハウス・ロサンゼルス版掲載)
―2016年にユニットを組み、今年2月にアルバム『Electric Island, Acoustic Sea』をリリースされましたが、一緒に音楽を作ることになったきっかけは?
松本孝弘さん(以下松本):2年ほど前、共通の友人の紹介で出会ったのが最初です。その時は「何か一緒にできたら」くらいでしたが、昨年、ダニエルさんがアルバムにも収録されている「Soaring on Dreams」のデモを送ってきてくれて。それを聴いて、「彼となら面白いものができる」と思い、僕から「アルバムを創って、ツアーもやりましょう」と提案しました。
―Tak Matsumoto & Daniel Ho、そしてアルバム『Electric Island, Acoustic Sea』のテーマを教えてください。
松本:ロック、ジャズ、ハワイアンなどをベースにアップテンポな曲からメロウな曲まで、さまざまなテイストの楽曲を網羅しています。「日本とハワイという島国出身の音楽家二人から、どんな音楽が生まれるのか?」が、このプロジェクトのコンセプト、テーマです。
ダニエル・ホーさん(以下ダニエル):アルバムではTakさんのエレキギターをメロディーの中心に据え、僕が演奏する琴や三線、ウクレレなどの音で味付けしました。エレクトリックな音と日本、ハワイの伝統的な楽器によるアコースティックな音がミックスした、ユニークなサウンドになっています。
―特に思い入れのある曲があれば教えてください。
松本:アルバム収録曲の中ではダニエルさんが僕の得意なメロディックなプレイをイメージして書いてくれた「Magokoro」、彼の三線と僕のロックギターがうまく融合した「Fujiyama Highway」が気に入っています。
ダニエル:僕はやはり、ユニットを組むきっかけとなった「Soaring on Dreams」に思い入れがありますね。この曲をレコーディングしながら、二人の個性をどう組み合わせていったらいいかも学べましたし。
―一緒に仕事をされて、お互いをどう評価されていますか?
松本:ダニエルさん独特の美しく優しいメロディーラインが大好きです。アコースティックな楽器のプレイヤーとしても素晴らしいし、Journeyのカバー曲、「Faithfully」でのボーカルも素敵ですよ。
ダニエル:Takさんのことは、ミューシャンとしてもパフォーマーとしても、本当にプロフェッショナルで学ぶところが多いです。また、あれだけのキャリアがありながら、謙虚で優しい人柄だというのも、魅力的だと思いますね。
ー10月10日のイベント、14日のコンサートはそれぞれ、どんな内容になりそうでしょうか?
ダニエル:10月10日のイベントでは、『Electric Island,Acoustic Sea』がどのようにできたかや、コンセプトなどについてお話しするのと、数曲演奏もする予定です。10月14日のコンサートでは、『Electric Island,Acoustic Sea』の収録曲を中心に、サプライズ曲も演奏したいと思っています!
―最後に、ライトハウス読者にメッセージをお願いします!
松本:アメリカにいると考え方や文化の違いにとまどうことがあります。その国のルールに順応することも大事ですが、日本人本来の真心や美徳を大切にしつつ、お互いアメリカ生活をエンジョイできればいいですよね。LA公演は久しぶりなので楽しみです。ぜひ見にきてください。
ダニエル:アメリカ本土で初となる僕らのコンサートは、本当に楽しみ。一緒に特別な夜を過ごしましょう!
GRAMMY Museumでのイベント
■公演日:10月10日(火)8:00pm(開場7:30pm)
■会場:GRAMMY Museum(800 W. Olympic Blvd.,Los Angeles)
■料金:$20
■チケット購入、詳細:www.grammymuseum.org/events/ detail/tak-matsumoto-daniel-ho
Aratani Theatreでのコンサート
■公演日:10月14日(土)7:00pm
■会場:Aratani Theatre(244 S. San Pedro St.,Los Angeles)
■料金:$49(オーケストラ)、$39(バルコニー)
■チケット購入、詳細:www.jaccc.org/electric-islandacoustic-sea
※このページは「2017年10月16日号ライトハウス・ロサンゼルス版」掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。