ユタカムラカミ / 開運画家

ライトハウス電子版アプリ、始めました

2017年第1号となる今号の表紙は、ライトハウスのために特別に、新年にふさわしい華やかでめでたい富士山の絵を、画家ユタカムラカミさんに描いていただきました。なぜムラカミさんは開運画家と呼ばれるのか?そのゆえんや、表紙の絵に込めたメッセージを伺いました。
(2017年1月1日号ライトハウス・ロサンゼルス版掲載)

1961年生まれ。兵庫県宝塚市に生まれ育つ。幼少時より神社仏閣の参拝を好み、神道を独自に研究。2006年より「吉兆文字」「吉兆画」の創作に携わり、画家として頭角を現す。2013年、開運画家として本格的に始動。2015年、ムラカミさんの作品が富士山山頂で100年に1度行われる神事に奉納される絵として選ばれた。日本国内だけでなく、ニューヨーク、サンディエゴなど海外でも個展を開催している。

ー画家として活動を始められた経緯を教えてください。

ユタカムラカミさん(以下、ユタカムラカミ):もともと小さな頃から神社の参拝をしてきて、画家さんたちの素晴らしい絵が神社に飾られているのを見てきました。芸術作品のような美しいものを奉納することは神様がとても喜ぶと聞いて、私も将来、神社に作品を奉納できるような画家や書家になりたいとずっと思っていました。絵そのものは20年くらい前から描かせていただいていましたが、自分は画家という意識を持って人様にお届けするようになったのは4年前のことです。

ー4年前に何か具体的なきっかけがあったのでしょうか?

ユタカムラカミ:お伊勢さん(伊勢神宮)の式年遷宮です。お伊勢さんは「常若とこわか」という神道の精神に則って、常に若くあるために20年に一度新しいお宮さんに変わるのですね。私は2013年のお伊勢さんの式年遷宮が次の新しい時代の幕開けになると感じていました。それにあやかってと言ったら失礼かもしれませんが、そのタイミングで「自分の人生も若返らせてみよう。思い切って新たなものにチャレンジしよう」と思いまして、それで画家を志そうと決めました。

ー特に富士山を描くようになったのはなぜですか?

ユタカムラカミ:以前から富士山にある浅間大社さんをよく参拝していました。そこに湧玉池わくたまいけという湧き水、いわゆるご神水しんすいがあるのですが、絵を描くなら、ぜひこのご神水を使いたいと考えました。富士山のご神水を使うのだから、やっぱり描くのは富士山しかないと思ったのです。

ー開運画、開運画家と言われるゆえんは?

ユタカムラカミ:私の絵は、色には岩彩という、土や鉱物を原料にした「岩絵具いわえのぐ」を使っています。これをご神水で溶いて塗っていくので、富士山のミネラルとか、富士山の神様の氣、「ご神氣」が入っていると思っています。私自身、作品を通じて富士山そのもののエネルギーを残したいという思いで描いています。すると「この富士山を見て元気が出た」とか、経営者の方からは「社員たちが活気付いてきた」などとお声を頂戴するようになり、「開運の画」「開運画家」と言われるようになりました。それで、自分でもそのように名乗るようになりました。

ー古典的な富士山の絵ではない独特の画風はどこから?

ユタカムラカミ:現代は富士山の絵を自宅に飾る人がとても少ないですね。その理由は床の間がなかったり、和室そのものがなかったりして、昔の大家が描かれた富士山ではインテリアに合わないからだと思います。でも、私は、富士山は日本の美しい心の象徴であると思っておりまして、富士山が家に飾られないということは日本の美しい心そのものも消えていってしまうような気がしています。だから、イタリア家具にも合うような富士山を描こうと挑戦したのです。

ー2015年には富士山山頂にある浅間大社の式年遷宮で奉納する絵に、ムラカミさんの作品が選ばれました。

ユタカムラカミ:正直に言うと、画家を本格的に志してまだ4年ですから、キャリアとしては赤ちゃんのようなものです。でも、周りの方が認めてくださる。自分の実力というよりは何かに描かされているという思いでいつもいます。実際、絵を描く時は朝4時に起きて静寂の中で制作するのですが、筆が動いて、描かされているなと感じることがよくあります。描き終えて額に入れる時に「これ、誰が描いたの?」と思うこともあるくらいです。

ー今回はライトハウスの新年号のために特別に開運画を描いていただきました。

ユタカムラカミ:いつもの絵ではここまで太陽の日輪を大きくは描かないのですが、お正月ということで、実際にはありえないだろうというくらい大きな日の出をイメージしました。これを手にした方が、1年間、心安らかで、健康で、元気に過ごせ、自分の夢を実現できるように、という思いを込めて、富士山のご神水を使って描かせていただきました。

ー今後の活動について聞かせてください。

ユタカムラカミ:2017年は成田国際空港で個展をする予定です。また、数年内にサンディエゴ国際空港でも個展を開く予定でいます。なぜか空港のようなところにご縁があるのは、富士山のエネルギーを世界に届けろという富士山の神様の後押しかなと感じたりもしています。これは夢の夢ですが、国連の本部に、愛と平和の心を込めた私の富士山の絵を飾ってもらうことが大きな目標の一つです。世界の要人の心に平和の魂が灯ればいいなと。まだ一合目にも登っていない状態ですが、何年かけてでも成し遂げたいことなので、一歩でも近づけるように2017年もがんばりたいと思います。
 
※このページは「2017年1月1日号ライトハウス・ロサンゼルス版」掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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