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このコラムが今回で300回目となった。
ライトハウスの読者には、前のシリーズとあわせるとはや20年、500回近くも拙文におつきあいしていただいていることになる。
今回はこのコラムの裏話を書かせてください。
読者の方とお会いする機会があると、最もよく受ける質問は、「レストランはどうやって探すのか」ということだ。
その答えはこうだ。
ZagatやMichelinといったレストランガイドや、いろいろなウェブサイトや雑誌で紹介されているおいしそうな店をパソコンのデータベースに入れている。車で走っていて、行ってみたそうな店をみかけると、それもメモしてあとで入れる。これが一万軒以上たまった。
そうしておいて、さて今日はどの地域でどんなレストランをためしてみようかなと考え、そのデータベースを検索して決める。
で、行ってみると、もちろんアタリとハズレがある。
でも、ハズレにあたったときでも、ハズレがあるからそのぶんアタリのときがうれしいんだ、と自分を納得させることにしている。
そして自分なりの採点やメモをしておいて、いい店はこのコラムで紹介したりしているわけだ。
このコラム300回でとりあげたテーマは、
中華 45
イタリア 35
フレンチ 34
韓国 17
中南米 11
アメリカ 9
中近東アフリカ 8
そのほかのヨーロッパ 23
そのほかのアジア 21
共通(飲みものや食材) 97
となっている。
お気づきのように、「日本」というテーマがない。
このコラムは、アメリカに住んでいる日本人の方々に、日本とはちがう経験、アメリカならではの、移民の移民による移民のための、オーセンティックで豊富な異文化レストランに行って食体験をしていただきたいと思って書いているわけだ。
だから、比較のために日本食のことを書くことはあっても、テーマとして日本料理をとりあげることはないのである。
というわけで、読者の方からもうひとつよく受ける質問、「日本食でいちばんおいしいと思う店はどこか?」に対するこたえは「すみません、わかりません」となる。
日本食以外のレストランをみつけるのに精一杯で、日本食を食べに行っている時間的余裕がほとんどないからだ。
さらに、読者の方々にあたらしく紹介したい店を見つけるために、常にまだ行ったことのない店に行くようにしているので、好きな店にも行ってられない。結構この商売つらいものもあるんですよ。
商売といえば、もうひとつ読者から言われることが、多くの方に僕はこの執筆を本業としていると思われているということだ。
じつは、食べることだけでは食べていけないのです。
僕はまったくちがう分野のビジネスをやっていて、その関係プラス趣味で世界を旅しているうちに経験した食体験、それをもとにして書いてるわけだ。
でも読者から「役に立ってます」なんて言われるととてもうれしい。まだ予定では数百回書き続けるつもりなので、よろしくおつきあいのほどをおねがいしますね。
LAではココ!「予算」は2人分です
Bestia
オープンしたらあっというまに評判を呼んでいま最も予約が難しい店のひとつ。ロフトエリアにあり雰囲気もいいし、自家製サラミなどの前菜やイタリアンワイン、それにポークローストがうまい。混んでいてもサービスは機敏。
予算:$120
2121 E. 7th St., Los Angeles
☎213-514-5724
www.bestiala.com
Dinner Sun-Thu 6:00pm-11:00pm
Fri&Sat 6:00pm-12:00am
Closed on Memorial Day
Lao Dong (老童)
台湾から進出の牛肉麺専門店。紅焼牛肉麺のスープは、もっと強い味を好む人もいるが、僕はこの全部飲み干せるほどのまろやかさが好きだ。清潡冠軍牛肉麺はさらにまろやかで、クリームのような舌触りのスープがうまい。
予算:$25
5414 Walnut Ave., Irvine
☎949-653-5728
(2013年7月1日掲載)