まさにダークホース!?今後の躍進に大注目「ダークホース・コーヒーロースターズ」

ライトハウス電子版アプリ、始めました

ライトハウス・サンディエゴ版編集長、吉田聡子が、サンディエゴ生まれのブランドを訪問。世界に羽ばたいた物から、ローカルにこだわる物まで、名品の背景にある物語を探ります。

Dark Horse Coffee Roasters / ダークホース・コーヒーロースターズ

パッケージがかわいいコーヒー。

パッケージがかわいいコーヒー。エチオピア、コロンビアなどシングルオリジンのほか、ブレンドもあり、卸売りも行っている。卸売りの場合、おいしさを引き出す淹れ方などをトレーニングしてくれる。

Dark Horse Coffee Rasters。ライトハウスの同僚に教えてもらうまで名前も知らなかった。が、調べてみると、サンディエゴでは既に4店もコーヒーショップを展開していて、いずれの店舗もインターネットのクチコミ評価が非常に高い。コーヒー豆はエチオピアやグアテマラなどの生産者から直接買い付けていて、焙煎とパッケージングをサンディエゴで手仕事で行っていると知り、さっそく訪問した。

対応してくれたのは、4人兄弟の次男、ブライアン。そう、Dark Horse Coffee Roastersは、ハワイはカウアイ島出身のチャールソン4兄弟が手がけているのだ。
 コーヒー農園の多いハワイで育った兄弟にとってコーヒーは身近なものだった。中でも特に情熱を注いだのが長男のダニエル。彼がシアトルのコーヒーロースターに勤めて経験を積み、自ら起業を志し、兄弟たちが集まったという流れらしい。もともと4兄弟は進学などを機にハワイを離れており、最終的に気候がいいサンディエゴに皆がそろったのだと言う。

「日本に行かせて」と書かれたチップ入れ。

よいコーヒー豆生産者を探して世界を旅するのも兄弟の仕事の一つ。

ノーマルハイツのAdamsAve.に最初の店舗をオープンしたのが2013年。その後、5年のうちに、店舗数は5店に拡大し、18年末には故郷であるカウアイ島に、翌19年にはオレンジ・カウンティーにもオープン予定と、飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

「楽しみ」は、このコーナーで取材する相手から必ずと言っていいほど出てくる言葉だ。やっている本人たちが楽しんでいるから、 お客が楽しいと思えるサービスなり商品ができるということなんだろう。馬のしゃれたロゴマークも自分たちで作ったそうだが、このロゴを使ったTシャツなどのグッズもいかにも楽しんで作っている感じが伝わってくるのがまたいいのだ。
 
ダークホース(穴馬)というブランド名は、深い意味はなく付けたとのことだが、名は体を表すとも言う。今後、アメリカ全土、そして日本にもその名を知られる存在になる可能性を秘めていると感じた。

◎Dark Horse Coffee Roasters / ダークホース・コーヒーローズターズ
▶ Webサイト:darkhorsecoffeeroasters.com

※このページは「ライトハウス・サンディエゴ版 2018年9月」号掲載の情報を基に作成しています。最新の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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