アメリカ大学進学ガイダンス

将来のキャリアステップであるアメリカ大学進学について、サンフランシスコ・ベイエリアを拠点に、中・高校生の進学指導や大学生・大学院生のキャリア指導を行う教育コンサルタントが、大学進学の準備から、日本の大学との違い、奨学金制度などについて解説します。
 
コラムニスト:原田 誠
三菱総合研究所のコンサルタントを経て、渡米。進学とキャリアのコンサルタントとして、グローバルな活躍を目指す学生の指導と育成に携わるとともに、教育機関向けのコンサルテーションや講演活動を行っている。 筑波大学第三学群基礎工学類卒業、フロリダ大学ウォリントン経営大学院MBA修了。

原田 誠
原田 誠◎MACS Career & Education代表

ライトハウス電子版アプリ、始めました

SATとACTのスーパースコアリングとは

今回は、スーパースコアリングと呼ばれる、近年急速に 普及したアドミッションテス トの評価方法の仕組みや導入背景についてお話しします。アメリカの大学では、入学審査の際にACTまたはSATの成績の提出を求められる場合が多く、これらのテストは、アドミッションテストと呼ばれています。アドミッションテストが出願要件の場合、ACTかSAT、どちらか … »アメリカ大学進学ガイダンス「SATとACTのスーパースコアリングとは」の続きを読む

アメリカの大学院進学

アメリカの大学を卒業した後、大学院進学を希望する学生は多く、毎年50万人以上の学生がアメリカの大学院に進学しています。日本以上に学歴を重視するアメリカ社会では、大学院レベルの学位を必要とする職種も少なくありません。文科省の調査によると、2017年に日本の大学院に在籍している学生は約25万人、これに対してアメリカの大学院では、外国人留学生だけで約3 … »アメリカ大学進学ガイダンス「アメリカの大学院進学」の続きを読む

大学の基金と学費の関係

大学経営を支えるのは授業料収入だけではありません。長年にわたって増やしてきた基金(Endowment)は、大学にとって重要な財務基盤となります。今回は大学の基金についてお話しします。 奨学金と基金 基金額の例Source: NACUBO 大学の学費の高騰は、現在のアメリカにおける深刻な問題のひとつです。カレッジボードの調査によると、1988年から30年の間に … »アメリカ大学進学ガイダンス「大学の基金と学費の関係」の続きを読む

コモン・アプリケーション最新情報19-20

拡大するコモン・アプリケーション アメリカの大学では、出願書類をオンラインで受け付けるのが一般的です。近年は複数の大学で共通で利用できるアプリケーションサービスを採用する大学が増え、中でも、最も多くの大学に採用されているサービスが「コモン・アプリケーション」です。 コモン・アプリケーションを 採用する海外の大学 コモン・アプリケーションは、非営利団体によって … »アメリカ大学進学ガイダンス「コモン・アプリケーション最新情報19-20」の続きを読む

アドミッション・インタビュー(面接)の受け方

アメリカの大学では、入学審査の際にアドミッション・インタビュー(面接)を行う場合があります。面接を義務付けている大学はほとんどありませんが、希望者に対して面接を実施する大学は数多くあります。今回は、面接の受け方について解説します。 大学の面接の目的とは 面接は入学審査の一部として実施されますが、面接での受け答えが合否に直接影響することは、ほとんどありません。 … »アメリカ大学進学ガイダンス「アドミッション・インタビュー(面接)の受け方」の続きを読む

ニードブラインド・アドミッション

ニードブラインドとは アメリカの高等教育には、「適切な教育を受ける権利は、家庭の経済状況によらず全ての学生に与えられるべきである」という理念があります。この理念を実体化した制度が、ニードベースの奨学金です。   ニードベースの奨学金は、家庭の所得が学生の学費を全額負担するのに十分ではないと判断された場合、ファイナンシャルニード(不足分)の一部または全部を大学 … »アメリカ大学進学ガイダンス「ニードブラインド・アドミッション」の続きを読む

大学進学101⑤ アスリートの大学進学

スポーツに取り組む高校生の中には、大学でも活動の継続を希望する学生が数多くいます。アメリカの大学は、アスリート学生をアドミッションで高く評価し、進学後も競技活動を続けられるように、積極的に支援しています。 NCAAの仕組み 大学スポーツを運営管理する最大の団体が、NCAA(全米大学体育協会)です。約1100の大学が所属し、46万人以上の学生がアスリートとして … »アメリカ大学進学ガイダンス「大学進学101⑤ アスリートの大学進学」の続きを読む

大学進学101④ 学費とファイナンシャルエイド

アメリカの大学進学を考える上で忘れてはならないのが、学費の問題です。高騰する大学の学費が家計を圧迫していることは、ニュースでもよく取り上げられます。しかし、大学によっては年間7万ドルにも上る学費を全額払って進学する学生は多くはなく、大学からファイナンシャル・エイドを得て学費を下げて進学するのが一般的です。   大学が学生に提供するファイナンシャル・エイドの額 … »アメリカ大学進学ガイダンス「大学進学101④ 学費とファイナンシャルエイド」の続きを読む

大学進学101③ アメリカのアドミッション制度

アメリカの大学のアドミッション(入学審査)は、基本的に書類審査です。受験生が記入したアプリケーションフォーム、高校の成績表やACT、SATなどのテストスコア、推薦状などの提出書類を基に総合的に評価します。近年は、出願をオンラインで受け付けるのが一般的です。 将来性重視のアメリカの大学アドミッション 日本とアメリカでは、アドミッションの方法が大きく異なります。 … »アメリカ大学進学ガイダンス「大学進学101③ アメリカのアドミッション制度」の続きを読む

大学進学101② アメリカのリベラルアーツ教育

アメリカの大学教育の魅力は多岐にわたりますが、中でも特筆すべきなのがリベラルアーツ教育(教養教育)です。将来さまざまな分野で活躍できる人材を育てるのがアメリカのリベラルアーツ教育です。 社会のリーダーを育てるリベラルアーツ教育 現代社会では、ある特定の分野の専門知識が求められる一方で、幅広い知識を身に付け、異なる考え方やアプローチ方法が理解できるような、総合 … »アメリカ大学進学ガイダンス「大学進学101② アメリカのリベラルアーツ教育」の続きを読む

大学進学101① アメリカの大学教育制度

全世界から毎年100万人を超える留学生が集まってくるアメリカの大学は、世界に類を見ない極めて特殊な学部教育制度を有します。そして、その特殊性こそが、アメリカの大学の最大の魅力です。今回は、英語で学べる大学が多くあるヨーロッパと比べながら、アメリカの大学教育制度についてお話しします。 一般教養の米欧での違い アメリカの大学は、卒業まで4年かかるのが一般的です。 … »アメリカ大学進学ガイダンス「大学進学101① アメリカの大学教育制度」の続きを読む

共通出願システムの種類と特徴

アメリカの大学では、出願書類をオンラインで受け付けます。最近は、1つの出願システムで複数の大学にアプライできる共通出願システムを採用する大学が増えています。また、複数の共通出願システムを採用して、学生の出願方法の自由度を高めている大学もあります。今回は、アメリカの大学が採用している主要な共通出願システムをご紹介します。 コモン・アプリケーション コモン・アプ … »アメリカ大学進学ガイダンス「共通出願システムの種類と特徴」の続きを読む

推薦状の準備と提出方法

アメリカの大学の入学審査は書類選考で行われますが、入学審査の際に、高校の先生やカウンセラーからの推薦状の提出が必要となる場合が一般的です。アドミッション担当者は、高校の成績やテストスコアに表れない人物像を知るために、エッセイや面接を課しますが、推薦状もその一環として活用されます。全米大学進学カウンセリング協会(NACAC)が大学の入試担当者を対象に行った調査 … »アメリカ大学進学ガイダンス「推薦状の準備と提出方法」の続きを読む

非永住学生のアメリカ大学進学

家族の海外転勤等で一時的にアメリカに滞在している学生にとって、アメリカの大学への進学は難しいと考えている方は少なくないですが、決してそうではありません。ダイバーシティーを重視するアメリカの大学は、外国人学生を積極的に受け入れているので、アドミッションにおけるアメリカ人学生との違いをしっかり理解して準備をすれば、満足のいく進学ができるはずです。今回は、非永住ビ … »アメリカ大学進学ガイダンス「非永住学生のアメリカ大学進学」の続きを読む

デュアルエンロールメントの概要と活用方法

アメリカの大学生は、日々、多くの時間を学習に費やします。学習量や学習方法など、高校との違いに戸惑う新入生は多く、入学早々、学習でつまずくことは少なくありません。学生が高校から大学へ円滑に移行できるようにサポートすることは、高校と大学にとって極めて重要な取り組みであり、その一環として、デュアルエンロールメント(Dual Enrollment)プログラムが提供さ … »アメリカ大学進学ガイダンス「デュアルエンロールメントの概要と活用方法」の続きを読む

ACTとSAT、アドミッションテストのトレンド

ACTとSATの動向 アメリカの大学では、入学審査の際にアドミッションテストと呼ばれるACTまたはSATの成績の提出を求められる場合が多くあります。アドミッションテストが出願要件の場合、ACTかSATどちらかのスコアを提出することになります。   2012年以降、ACTを受験する生徒が増えていますが、SATは2016年夏に新テストに移行してから少し盛り返しま … »アメリカ大学進学ガイダンス「ACTとSAT、アドミッションテストのトレンド」の続きを読む

ED(Early Decision)の活用方法

アメリカの大学の出願の締め切りには、一般締切(Regular Deadlines:RD)と早期締切(Early Deadlines)があり、さらに早期締切には、Early Action(EA)とEarly Decision(ED)があります。今回は、EDについて説明します。   EDは本命の大学が対象 EA、EDのどちらかを採用する大学が多いのですが、両方、 … »アメリカ大学進学ガイダンス「ED(Early Decision)の活用方法」の続きを読む

AP(Advanced Placement)プログラムの概要

アメリカの高校に進学すると、多くの生徒はAP(アドバンスト・プレイスメント)コースを履修するかどうかの選択に迫られます。APコースで良い成果を上げると、大学進学で有利になる一方で、学習への負荷も大きくなるため、自分にとってベストな履修方法を検討する必要があります。今回は、高校で提供されるAPプログラムについてご説明します。   APプログラムとは APプログ … »アメリカ大学進学ガイダンス「AP(Advanced Placement)プログラムの概要」の続きを読む

英語で学べる海外の大学③スウェーデンの大学

アメリカで学ぶ高校生が進学するのに適した大学が、アメリカの大学とは限りません。英語で学べる大学は世界中にあり、国外で学ぶアメリカ人学生は年々増えています。今回は、質の高い教育とグローバルな学習環境に定評のあるスウェーデンの大学をご紹介します。   スウェーデンの大学の特徴 スウェーデンには、博士号を授与する研究系の大学であるUniversitet(Unive … »アメリカ大学進学ガイダンス「英語で学べる海外の大学③スウェーデンの大学」の続きを読む

英語で学べる海外の大学②オランダの大学

アメリカで学ぶ高校生が進学するのに適した大学が、アメリカの大学とは限りません。英語で学べる大学は世界中にあり、アメリカ国外で学ぶアメリカ人学生は年々増えています。今回は、質の高い教育とグローバルな学習環境に定評のあるオランダの大学をご紹介します。   オランダの大学の特徴 オランダには、University of Applied Sciences(HBO)と … »アメリカ大学進学ガイダンス「英語で学べる海外の大学②オランダの大学」の続きを読む

英語で学べる海外の大学①イギリスの大学

アメリカで学ぶ高校生が進学するのに適した大学が、アメリカの大学であるとは限りません。英語で学べる大学は世界中にあり、国外で学ぶアメリカ人学生は年々増えています。今回は、英語圏の大学教育において最も伝統のあるイギリスの大学への進学方法をご紹介します。   イギリスの大学の受験資格 イギリスの大学は、大学レベルの教養をある程度身に付けた学生を対象としており、アメ … »アメリカ大学進学ガイダンス「英語で学べる海外の大学①イギリスの大学」の続きを読む

2018年のアドミッション動向

アメリカの大学進学をとりまく環境は、日々変化しています。2018年は、一昨年のSATリニューアルや新出願システム導入のような劇的な動きはありませんが、変化は続いています。2018年に予想されるアドミッションのトレンドをご紹介します。   ①早期出願の人気上昇 近年、早期締切でアプライする学生が増えており、このトレンドが今後も続くことが予想されます。   アメ … »アメリカ大学進学ガイダンス「2018年のアドミッション動向」の続きを読む

大学の学費とファイナンシャル・エイド

アメリカの大学進学を考える上で忘れてはならないのが、学費の問題です。高騰する大学の学費が家計を圧迫し、深刻な問題となっていることが、ニュースでもよく話題に上ります。とは言え、大学によっては年間7万ドルに上る学費全額を払う学生は多くはなく、大学からファイナンシャル・エイドを得て学費を下げて進学するのが一般的です。   ファイナンシャル・エイドの額は一律ではなく … »アメリカ大学進学ガイダンス「大学の学費とファイナンシャル・エイド」の続きを読む

アメリカのイエズス会系大学の特徴と魅力

全米の私立大学には、宗教をバックボーンに持つ大学が多数見受けられます。特定の宗教に特化した大学もありますが、宗教色のあまり強くない大学も数多くあります。今回は一例としてアメリカのイエズス会系大学をご紹介します。   イエズス会は、1534年に、イグナチオ・デ・ロヨラとフランシスコ・ザビエルなど同じ志を持つ6名によって創設されたカトリック修道会です。教育に力を … »アメリカ大学進学ガイダンス「アメリカのイエズス会系大学の特徴と魅力」の続きを読む

UCアーバイン(UCI)の入学取り消し問題

カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)が、2017年秋入学予定の学生のうち500名の入学を取り消したことが、2017年7月28日付の「Los Angeles Times」で報じられました。入学取り消しは、必要な書類が提出されなかったなど学生側の問題だと大学は説明しましたが、通常は入学手続き後に取り消しとなるケースはまれで、本当の理由が他にあることが明白だっ … »アメリカ大学進学ガイダンス「UCアーバイン(UCI)の入学取り消し問題」の続きを読む

アメリカの大学入試制度と最新動向

アメリカの大学入試制度を理解するためにはまず、アメリカの大学システムについて知る必要があります。日本の大学と大きく異なる点として以下2点が挙げられます。 アメリカの大学入試は学部や学科による選考ではなく、大学で一本化された入学審査(アドミッション)になっている。受験時に専攻が決まっていない学生がいたり、大学在学中に専攻を変更する学生も珍しくない アメリカの大 … »アメリカ大学進学ガイダンス「アメリカの大学入試制度と最新動向」の続きを読む

早期締切を活用したアプリケーション戦略

アメリカの大学への出願時期は11月から1月の間が一般的です。複数の出願締切を設定している大学が多いため、受験生はどの締切で出願するのかをきちんと管理する必要があります。今回は、早期締切を活用したアプリケーション戦略についてご説明します。 一般締切と早期締切 締切には、一般締切(Regular Deadlines)と早期締切(Early Deadlines)が … »アメリカ大学進学ガイダンス「早期締切を活用したアプリケーション戦略」の続きを読む

アメリカの大学入学審査のケーススタディー

アメリカの大学に進学する際に、必ずお世話になるのがアドミッション・オフィスです。ここが入学審査やファイナンシャルエイドの判定などを行う部署であることはよく知られていますが、入学審査の具体的なプロセスについてはあまり知られていません。今回は、デンバー大学(DU)で実際に行われた合否判定を基に、アドミッション・オフィスでどのように入学審査が行われているのかを考察 … »アメリカ大学進学ガイダンス「アメリカの大学入学審査のケーススタディー」の続きを読む

アメリカで大学進学後に進路に迷った場合の選択肢

大学進学後に進路でつまずくケースは少なくありません。アメリカの4年制大学では、入学後6年以内に卒業する学生はわずか6割です。残りの4割の学生は、途中で大学を辞めたり、学習を一時中断したりするなど、進路に何らかの問題を抱えています。 その原因はさまざまですが、大学選びの際に、自分との相性をしっかり見極めずに知名度だけで選んだために、満足のいく大学生活が送れなか … »アメリカ大学進学ガイダンス「アメリカで大学進学後に進路に迷った場合の選択肢」の続きを読む

コモン・アプリケーションのエッセイ

アメリカの大学では、出願書類をオンラインで受け付けるのが一般的です。個々の大学が独自のアプリケーション・フォームを用意している場合もありますが、近年は複数の大学で共通で利用できるアプリケーション・サービスを採用する大学が増えています。中でも、最も多くの大学に採用されているのが「コモン・アプリケーション」です。 コモン・アプリケーションは、非営利団体によって運 … »アメリカ大学進学ガイダンス「コモン・アプリケーションのエッセイ」の続きを読む