(2023年11月号掲載)
近年は複数の大学で共通で利用できるアプリケーション・サービスを採用する大学が増え、中でも、最も多くの大学で採用されているのがCommon App(コモン・アプリケーション)です。
出願書類の中で最も重要なのがエッセイで、Common Appでは、パーソナル・ エッセイとアディショナル・インフォメーションの2種類があります。この二つは、Common Appでアプライする大学に提出でき、アプライする大学ごとに、内容を変える必要はありません。
パーソナル・エッセイは、多くの大学が提出を義務付けています。アディショナル・インフォメーションの提出は任意です。中には、パーソナル・エッセイの提出も任意とする大学がありますが、進学準備を有利に進めるためには、どちらも提出することをお薦めします。
エッセイのトピック
パーソナル・エッセイでは、与えられた七つのトピック(下記参照)から一つを選びます。語数制限は650語以内です。前年度からの変更はありません。
アディショナル・インフォメーションは、次のように指示されています。「アプリケーションに反映されていない個々の事情や資質の詳細を提示したいですか?その場合は、以下のスペースを使用して、追加情報を共有してください」。パーソナル・エッセイと内容が重複しないことが前提で、トピックは自由です。語数制限は650語以内です。
特殊な状況の説明
上記の二つのエッセイに加え、不測の事態で学習に大きな影響が出た場合、その説明ができる欄があり、以下のように記載されています。
「COVID-19や自然災害などの地域の混乱は、深く長期にわたって影響を与える可能性があります。必要に応じて、これらの影響について説明してください。大学は、あなたの健康や生活環境、家庭の状況、将来の計画、学習環境への影響などを、気にかけています」
ここでの影響とは、感染症の他、洪水や山火事など自然災害も含まれています。特になければ、書く必要はありません。また、パーソナル・エッセイで触れている事柄を、ここで書く必要はありません。語数制限は250語以内です。
ライティング・サプリメント
Common Appでアプライする際、全ての大学に提出する共通書類の他に、各大学が個別に要求する書類も提出します。中には、その大学だけに提出するエッセイの課題が含まれている場合があり、そのエッセイは「ライティング・サプリメント」などと呼ばれています。
一例として、Dukeのエッセイを紹介します。「Duke の大学やコミュニティーについて、どのように感じていますか? Dukeがなぜ自分に適していると思いますか? Dukeで特に引かれる点があれば、ぜひ聞かせてください」。語数制限は250語以内です。
多くの大学が、このような質問をします。ここでは、この大学に進学したい理由を明確に伝えることが重要です。
(2023年11月号掲載)
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